年間の清掃費用は坪あたり10,000円が目安
商業オフィスを含む一般的な店舗・施設の年間清掃費は、坪当たり10,000円ほど。
しかし、これは一般的な目安で求められる衛生環境や設備、建物のデザインによって変わってきます。
ここではモデルケースとして、歯科クリニックの定期清掃をご紹介いたします。
一般的な歯科クリニックの年間清掃費用の目安
ユニット3〜4台で施設面積が30坪のモデル
面積30坪で年間の清掃予算を300,000円とした場合
大まかな定期清掃の分配は図のようになります。現在、定期清掃を行っている施設はなんとなくピントきているのではないでしょうか?
清掃管理をする上で、このバランスは黄金比のようなもので上手に管理されている施設のほとんどが左図のような形になっていると思います。
しかし、建物のデザイン(窓ガラスが多い作りや、個室が多くエアコンの台数も多い)などによってバランスが変わってしまうこともあると思います。
そんなとき、ついつい平均以上の予算をかけてしまいがちなのですが、心配するよりも予算内で優先順位をつけて1年間まわしてみることをオススメします。これには理由があり、床材・壁紙・エアコンは消耗品であり、キレイに維持管理していても痛み、故障します。維持をしっかりと予算内におさめて、来るべき改修に積立をおこなうほうが良いからです。
清掃の維持管理というのは予算を絞れば改修時期が早く訪れ、予算を多く使えば改修の予算取りが厳しくなってしまうでしょう。
予算を絞ったうえで改修費用を積み立てないケースが後々1番大変です。ぜひ計画を立ててみて下さい。
清掃計画の優先順位おすすめ
決められた予算の中で優先して行ったほうが良い清掃項目のおすすめです
※ココから先は、BIG BOSSの独断と偏見です。
1番 エアコンクリーニング
第1に優先したいのは、施設で働く者の健康に関わるエアコンの清掃です。カビを吸うのは少ないほうが良いという理由です。
2番 ソファー、チェア、スリッパ、手洗い、トイレ
次に優先したいのはグラフにはありませんが、お客さんの触れるものやより近くにある物です。その他に視線の先という考え方も大切です。
私が良く歯科ドクターにアドバイスしているのですが、ユニットチェアーで寝そべっている患者さんの目線の先である天井に気を配るべきです。
下ばかり見ているドクターは気になっていませんが、患者さんと見ている景色が結構ちがいます。床の輝きばかり気にするドクターと天井のエアコンや換気扇などの汚れや、蜘蛛の巣の垂れ下がりを見ている患者さんとの違いは大きいんです。
3番 外面のガラスクリーニング
3番目はガラスクリーニングです。2番とほぼ同じ理由で、室内にばかりいるドクターはあんまり気にしませんが外観の綺麗さは大切です。内面のガラスは優先順位が下がります。外ガラスを定期的に行わないと酷い水垢がついてしまい白くモヤっとした外観になります。あと外壁の汚れは、それだけでくすんだように見えるので高圧洗浄などもおすすめ度は高めです。
4番 ワックスクリーニング
優先順位が1番高いというイメージのワックスクリーニングですが、BIG BOSS的には最後です。予算を立てて上の優先順位をこなすと、そろそろ残りも少ないのではないでしょうか?最初のモデルケースでは30坪で3〜4万円の床清掃を年間に3、4回という感じですが、ギリギリ3回入れますかね?といった感じではないでしょうか。実はWAXというのは光沢が薄くなってきても、表面に細かいキズがついているだけで捲れてしまっている訳ではありません。床材もしっかりと守られている状況です。当然ですが、美観的には光沢を維持し続けるのに越したことはありませんが、限られた予算の中で従事者の健康や、お客様目線での優先順位を考慮すると【私は】こうなります。
いかがでしたでしょうか?何事もバランスだと思います。
予算を気にしないのであれば何でもやれば良いのですが長年この仕事をしていると、一口に定期清掃といっても様々な矛盾やバランスの悪さが気になるものです。床の光沢が眩いくらいに管理されているのに壁紙が薄汚れていたり、天井がシミやススだらけだったり。清掃管理や美観維持というのは一つが100点ならあとは30点でも良いというものではありません。30点を見せるよりかは、全部60点で「小綺麗」のほうが印象が良いのです。
ココまで読んでくれた施設のオーナー、クリニックのドクターさま
明日、いつもは駐車場から裏口に入っていくところを正面から入って待合いスペースに腰掛け、トイレにいって見ましょう。
歯科ならユニットに腰掛けて天井の景色や、座った先のガラスを見て見ましょう。
いつもと逆の目線からは、たくさんの発見があると思います。
いつもの景色で【お客目線】は見えません。頭の中だけでは難しいんです。
ご飯を食べに出かけたときに、床の汚さに嫌悪する方は少なく、エアコンの汚さやソファの汚れに嫌な思いをする方は多いのです。※照明が暗いほど床の光沢や汚れは気にならないので状況によります。採光が良く、室内が明るければ明るいほど汚れや光沢は気になります。
BIG BOSSのモットーは【清掃を通じて健康に貢献できること】なのでカビをやっつけることを優先していますが、それ以外は満遍なく提案するようにしています。床の清掃にはこだわりをもってはいますが、実際はあまり提案していません。※予算があると言われれば、迷わず年4回と言います!
おまけ
年間の清掃回数と設備の寿命について
年間のワックス2回程度 ⇒ 床の張替え目安10〜15年
年間のワックス4回以上 ⇒ 床の張替え目安20年
5年に1回のエアコンクリーニング ⇒ 10〜15年 ※油や粉塵を吸う場所以外
年に1回のエアコンクリーニング ⇒ 10〜15年(変わんない)※油や粉塵を吸う場所以外