【梅雨のカビ】室内にこもってしまう悪臭の原因と対処法

2022/07/20

汚れが原因で健康被害が発生してしまう季節は梅雨がワースト１

　雨の日が多く、気分もすっきりしない日が続く梅雨。窓を開けての換気やお掃除も難しくなるため、より一層、モヤモヤした気分になってしまいがち。こんな梅雨時期は、気分だけではなく健康被害にも注意が必要です。

　梅雨の健康被害と言ってまず最初に思いつくのがカビ。気温が上がり食べ物などが腐敗しやすくなるため、お部屋の中にもカビが発生しやすくなります。もちろん湿気があることでさらにカビの被害は深刻です。

　また、気温が上がると、ゴキブリやシロアリなどの害虫による被害も増えます。エアコンの排水ホースを伝って屋外からゴキブリが室内に侵入してきたり、雨によって屋根やウッドデッキなどの木材の腐敗が進むことで、そのニオイをかぎつけたシロアリが集まり床下に住み着いてしまうことも。

　このように、梅雨時期は人も家も健康被害にあいやすくなってしまうのですが、その被害を避けるためにもっとも頼りになるのが『ニオイ』です。外出から帰ると家の中が嫌なニオイがした。または朝、部屋に入ると排水のニオイのような生臭いニオイがしたなど、これらはカビや害虫などによる健康被害の危険信号。目に見えづらい梅雨時期の健康被害の有無は部屋の悪臭をバロメーターにされると見過ごさずに済みます。

室内の悪臭が気になったら疑うべき３つの原因

１、カビや雑菌の繁殖源になってしまう古い食材や皮脂汚れが部屋に無いかチェック

２、洗面所やお風呂、台所などの排水溝や排水管のお掃除を定期的に行っているかチェック

３、室内に設置されている全ての換気扇や換気口に埃が詰まっていないかチェック

結論、室内の悪臭は健康被害の発生を知らせる危険信号。臭いを感じたら早めに解決することで、家族を病気から守ることが出来る

室内の悪臭は健康被害を防ぐための手がかり

　普段は気にならないのに雨が降ると部屋の中が臭う。これは、空気中の水分が増えることで臭いの分子が部屋の中に留まりやすくなること。高温多湿の環境で雑菌やカビなどが活発に活動し、臭いの元となる物質が増えることの二つが原因です。つまり、部屋の中の悪臭は、気分が不快になるというだけではなく、カビや雑菌などが活発に活動しているという証。それらが発した健康被害の因子が屋外へ上手く排出できていないという合図そのものなのです。とくに、朝一番にリビングや洗面所などで悪臭を感じる場合は要注意。昼間は鼻が慣れて感じていないだけで、常にニオイの元になる健康被害の因子(カビや有害な科学物質)を知らずに吸い込み続けている可能性が高くなります。

　しっかりお掃除をしているのに雨の日や梅雨時期になると部屋の中が臭うという場合、洗面所やお風呂、キッチンなどの『排水口』が原因であることが少なくありません。排水口は家の中でもカビや雑菌がもっとも繁殖しやすい反面、お手入れがしづらい場所でもあります。そのため、知らない間にカビや雑菌が大繁殖してしまった結果、朝一番の部屋に篭った嫌な臭いの原因となってしまうのです。

　悪臭と共に気になるのがウイルスによる健康被害。新型コロナウイルスの流行によって多くの方が室内の空気の汚れを気にされるようになりましたが、カビや有害な化学物質が原因の悪臭が室内に留まっているということは、感染被害をもたらすウイルスも屋外に排出できていない、ということ。万が一、室内にウイルスが入り込んできたら、その中で生活する全ての人が高い感染リスクにさらされてしまうということになるのです。

　室内の悪臭は雨の日や梅雨時期の不快な要因の一つですが、悪臭の原因を取り除き、対策への機運を高めてくれる切っ掛けにすることもできます。まず悪臭を感じたら、まず最初に疑うべきは、台所の換気扇やリビングに設置された24時間換気システムの詰まり。汚れた空気と共に埃を吸い込み続ける換気扇は、常に『詰まり』のリスクにさらされています。周期の早いご家庭だと、お掃除から1ケ月あまりでフィルターが埃まみれになってしまうほど、換気扇は大量の埃を吸い込んでくれます。そのため、床に掃除機をかけるように、定期的に換気扇のお掃除をするようになると、室内の悪臭が嘘のように消えてしてしまう場合が少なくありません。また、1~3ヶ月に1回の割合で排水口に洗浄剤を投入して排水管の汚れを取り除くようにするだけでお風呂や洗面所の悪臭問題も解決します。ニオイを頼りに健康被害の有無をチェックする。梅雨だからこそ発見しやすい健康被害の元を一網打尽にやっつけてしまいましょう。